耐久性抜群の肉厚な熊本県産天然い草を使用した施工例
2024年11月14日 | い草 縁付き畳
こんにちは。
川崎市中原区にございます田邉畳店です。
この度は川崎市麻生区片平付近・宮前区南平台付近の分譲マンションにお住いのお客様から、畳の張替え・新調の施工事例をご紹介します。
畳張替えのご依頼内容
畳張替えご依頼の理由
分譲マンションに入居されたときの和室の畳に天然い草が使用されていましたが、日焼けにより退色やささくれが目立ち始め、古くなったと感じたとのことで、畳張替えのご依頼をいただきました。
実際に現地をご訪問して畳を確認したところ、年数が経って、天然い草が緑色から黄金色になっている状態でした。また、摩耗したことでささくれなどが出ている状態でした。
畳張替えの内容
御見積りのために現地調査に伺ったときに、お客様は工業製品である和紙や樹脂製よりも天然物を重視されていることが分かりましたので、通常の天然い草をご提案させていただきました。
天然い草のサンプルを4種類ほど提案させていただき、産地や織り込み本数・経糸(芯の糸)の仕様をご確認いただきました。
中でも経糸(芯の糸)に麻の糸を使用し、かつ綿の糸も含まれる麻綿4本芯の天然い草をお選びいただきました。
産地は熊本県産の物を使用し、畳表に生産者の名前が記載されているQRコードタグが織り込まれている品質が担保された天然い草を使用させていただきました。
使用した畳の材料
畳表:熊本県産天然い草麻綿4本芯 おすすめ品②
熊本県産天然い草の参考ページはこちらをクリック
畳縁:宇治No.5・宇治No.14・宇治No.15・
畳張替え後の写真
畳縁は宇治No.5 麻の葉模様で薄めの色を使用されました。
畳縁は宇治No.15 青ー紺色の青海波(せいがいは)模様です。
畳縁は宇治No.14 黄色の青海波(せいがいは)模様です。
今回の畳張替えのポイント
今回はお客様が天然物を重視されているため、和紙や樹脂のような工業表より天然い草の良さを伝えさせていただき、耐久性の高く織り込み本数の多い経糸が麻綿4本芯のものをご提案させていただきました。
最近は和紙製や樹脂製の畳表を使用される方が増えてきましたが、依然として人気なのは天然い草であり天然物ならではのメリットを実感されている方は使用していただけているのかなと思います。
また、畳縁の種類も増えており昔ながらの菱型や六角形の亀甲柄など少し古臭く感じる畳縁から和柄ではありながら明るめのパステルカラーな畳縁など出てきており天然い草と合わせるとまた違う雰囲気のお部屋を演出できるようになってきました。
最後に
今回は、天然い草経糸綿のみの畳表から熊本県産経糸麻綿4本芯への張替え・新調でした。熊本県産天然い草麻綿4本芯なので肉厚で耐久性が高く空気調整機能も抜群・香りもしっかりしているので、お客様にご満足いただけたら嬉しいです。
なお、畳の張替えの目安は、きれいな状態を維持するのであれば天然い草が約5~7年、和紙製・樹脂製が約10年となっています。しかし、使用年数に縛られて考えるのではなく、天然い草でしたら、毛羽立ちやささくれが出始めて不快感を感じるようでしたら、それが替え時と考えていただければと思います。
畳に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談・お問い合わせください。