畳というと、ほとんどの人が「い草」をイメージするのではないでしょうか。近年では、天然い草以外にも、和紙や樹脂が素材の畳もあり、それぞれに異なる魅力があります。縁の柄はたくさんあり、床の材料も複数あります。
また、畳が古くなったらどうすればいいのか分からない、という人もいるでしょう。畳の構造をもとに、当店での畳替えの方法をご紹介します。
基本的な畳の仕様であり、長方形の畳で側面をヘリで保護・装飾している従来の畳です。
正方形の畳でよく使用されており、側面を畳表を折り込むことで保護し、フラットな畳になります。
伝統的な畳の素材です。保湿・除湿効果や空気清浄作用を得ることが出来ます。また、天然のい草の香りは人をリラックスさせる効果があることが研究で明らかになっています。
機械すき和紙をこより状に紡いだ素材で出来た畳表です。表面を樹脂加工する事で撥水性や1本1本の強度を加えつつ、い草のような自然な色合いを再現しています。
天然い草の風合いや肌触りをそのままに、高い機能性を持たせた畳表です。耐久性に優れた樹脂(ポリプロピレン)と、天然の風合いを表現する天然の無機素材(カルシウム)からできています。通常のい草よりも水や汚れに強く、お手入れが簡単なので畳を清潔に保つことができ、畳の色合いや肌触りが長持ちします。
昔ながらの柄物から同色系統の無地まで多数取り揃えておりますのでお好みにあった縁をお選びいただけます。
昔ながら芯材、天然素材で構成されているため吸湿・放湿性能高く空間の調湿に優れています。
ワラ床に断熱材のスタイロフォームを組み込み、調湿性能を残しつつ断熱性能を高めたタイプになります。
木質繊維で構成されているインシュレーションボードと断熱材のスタイロフォームを組み合わせたもので、軽量・安価のため現在では主流の芯材です。
① 畳表(たたみおもて)・・・畳の表面部分
② 畳縁(たたみべり)・・・畳のフチ部分
③ 畳床(たたみどこ)・・・畳の芯
当店での交換方法は3つになります。交換方法ごとの目安の時期や料金についてご説明します。畳の交換方法は、「表替え」「裏返し」「新調」の3つです。
畳の表面のゴザ(①)と畳のフチについている縁(②)を新品に交換します。新調とは異なり畳の芯である畳床(③)はそのまま使用します。今使用している畳表を畳床からはがして、お選びいただいたお好きな畳表と縁を畳床に縫い付けます。
表替えをする目安の時期は、天然い草であれば5年、和紙や樹脂であれば10年程度となります。
裏返しというと、表裏を単純にひっくり返すイメージかもしれません。そうではなく、畳の表面のゴザ(①)の使用する面をひっくり返して使う方法になります。畳表を畳床からはがし、畳表を裏返して畳床に再度縫い付けます。あわせて、お選びいただいたお好きな縁を畳床に縫い付けます。
裏返しをする目安の時期は2~3年で、5~7年以上使用している場合は表替えを推奨しています。
現在使用している畳を処分して、新しい畳を製作します(畳表、縁、畳床のすべてを新しくします)。お部屋に合わせたオーダーメイドになるため、採寸をして隙間なく敷きこめるように製作します。古い畳の処分は、納品時に当店にて実施します。
新調する目安の時期は15~20年となります。