肉厚で触り心地の良い熊本県産天然い草麻綿4本芯を使用した施工例:川崎市幸区小向西町付近

2025年12月18日 |  い草 縁付き畳

こんにちは。
川崎市中原区にございます田邉畳店です。

この度は工務店様経由での川崎市幸区小向西町付近の戸建てにお住いのお客様から、畳新調の施工事例をご紹介します。

畳新調のご依頼内容

畳新調ご依頼の理由

戸建てのご自宅で築50~60年ほどで張替は何度かしてきたけれども芯材は替えたことが無い気がするとのことで、藁のみで構成された昔の芯材でした。和室の畳がかなり劣化が進んでおり、日焼けにより退色やささくれが目立ち始め、古くなったと感じたとのことで、畳新調のご依頼をいただきました。

実際に現地をご訪問して畳を確認したところ、年数が経って、天然い草が緑色から黄金色になっている状態でした。また、摩耗したことでささくれなどが出ている状態、芯材もへこみが多く耐久度か担保されていない状態でした。

畳新調の内容

御見積りのために現地調査でお伺いさせていただきました。
サンプルを提示して、畳はやっぱり天然い草が良いと仰っていただき熊本県産天然い草をお選びいただきました。

通常の天然い草をご希望されていましたので、天然い草のサンプルを4種類ほど提案させていただき、産地や織り込み本数・経糸(芯の糸)の仕様をご確認いただきました。
中でも経糸(芯の糸)に麻の糸を使用し、かつ綿の糸も含まれる麻綿4本芯の天然い草をお選びいただきました。
産地は熊本県産の物を使用し、畳表に生産者の名前が記載されているQRコードタグが織り込まれている品質が担保された天然い草を使用させていただきました。

使用した畳の材料

畳表:熊本県産天然い草麻綿4本芯 おすすめ品②
熊本県産天然い草の参考ページはこちらをクリック

畳縁:鞍馬No.5

畳新調後の写真

1階の和室の畳を計11.5枚新調させていただきました。

今回の畳新調のポイント

今回はお客様が天然い草を使用したい考えが既にございましたので、御見積はスムーズに行うことができました。元請の工務店様が古畳を回収する日程に合わせて畳を製作し、日にちを空けずに納品させていただきました。

最近は和紙製や樹脂製の畳表を使用される方が増えてきましたが、依然として人気なのは天然い草であり天然物ならではのメリットを実感されている方は使用していただけているのかなと思います。
また、畳縁の種類も増えており昔ながらの菱型や六角形の亀甲柄など少し古臭く感じる畳縁から和柄ではありながら明るめのパステルカラーな畳縁など出てきており天然い草と合わせるとまた違う雰囲気のお部屋を演出できるようになってきました。

最後に

今回は、天然い草経糸綿のみの畳表から熊本県産経糸麻綿4本芯への張替え・新調でした。熊本県産天然い草麻綿4本芯なので肉厚で耐久性が高く空気調整機能も抜群・香りもしっかりしているので、お客様にご満足いただけたら嬉しいです。

なお、畳の張替えの目安は、きれいな状態を維持するのであれば天然い草が約5~7年、和紙製・樹脂製が約10年となっています。しかし、使用年数に縛られて考えるのではなく、天然い草でしたら、毛羽立ちやささくれが出始めて不快感を感じるようでしたら、それが替え時と考えていただければと思います。

畳に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談・お問い合わせください。

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