畳の表替え・張替え費用相場はいくら?裏返し・新調との料金比較

2025年4月16日 |  コラム

畳の表替えや新調を考えたとき、まず気になるのは「いくらくらいかかるのか」ではないでしょうか。

畳をきれいにする方法には、大きく分けて「裏返し」「表替え」「新調」がありますが、どの方法を選ぶかによって費用は大きく変わります。

また、同じ表替えでも、天然い草の普及品を選ぶのか上級品を選ぶのか、和紙畳や樹脂畳を選ぶのかによって料金は変わります。新調の場合は、畳表の費用に加えて畳床の費用も必要になりますが、畳床も何を選ぶのかによって料金は変わります。

この記事では、畳の張替え費用について、裏返し・表替え・新調の方法別に相場をお伝えします。あわせて、4.5畳・6畳・8畳の場合の費用目安、見積もり時に確認しておきたいポイントも解説します。

畳をいつ替えるべきか、年数や劣化サインを詳しく知りたい方は、別記事「畳の交換時期はいつ?表替え・裏返し・新調の目安と劣化サイン【事例あり】」で詳しく解説しています。

畳の張替え費用相場

畳の張替え費用は、方法によって変わります。一般的には、費用を抑えやすい順に「裏返し」「表替え」「新調」となります。

まずは、「裏返し」「表替え」「新調」の大まかな費用相場を確認しておきましょう。

裏返しの費用相場

裏返しは、現在使っている畳表を裏返して、芯材に触れている面を表に出す方法のため、費用を抑えやすいです。ただし、畳表の裏面が使える状態でなければ対応できず、裏面はご注文前に確認できないため思ったような仕上がりにならないこともあります。

1畳あたりの費用目安 約4,000~6,000円

表替えの費用相場

表替えは、畳床はそのまま使い、畳表と畳縁を新しくする方法です。畳の見た目をきれいにしたり、ささくれ・毛羽立ちを解消したい場合などに選ばれることが多いです。

1畳あたりの費用目安 約7,000~20,000円以上

新調の費用相場

新調は、畳表だけでなく、畳床も含めて新しく作る方法です。費用は、上記の表替えの費用に畳床の費用を足したものになります。畳を踏んだときに沈み込んだり、畳と畳の間の隙間が気になる場合などに検討することが多いです。

1畳あたりの費用目安 約13,000~30,000円以上

表替えの種類別費用相場

表替えの料金は、使用する畳表の素材の種類や天然い草の場合はランクによって変わります。

天然い草は、産地や品質によって価格差があります。費用を抑えた普及品から、国産い草の上級品・最上級品まで幅があります。

畳表の種類1畳あたりの費用目安
天然い草(普及品)7,000~8,000円程度
天然い草(中級・国産)9,000~10,000円程度
天然い草(上級・国産)11,000~15,000円程度
天然い草(最上級・国産)20,000円~
和紙10,000~15,000円程度
樹脂10,000~15,000円程度

新調の費用相場は「畳表+畳床」

新調の料金は、畳表の費用に畳床の費用を加えたものになりますが、畳床にもいくつか素材の種類があり、費用が異なります。

畳床の種類1畳あたりの費用目安
ワラ床9,000~11,000円程度
ワラサンド床7,000~9,000円程度
建材ボード床6,000~8,000円程度

そのため新調の料金としては、たとえば、表替え費用が1畳あたり10,000円、畳床費用が1畳あたり7,000円の場合は、1畳あたり17,000円が目安になります。

4.5畳・6畳・8畳の費用目安

ここまで1畳あたりの単価をお伝えしてきました。しかし、結局のところ総額でいくら位かかるのかが一番知りたいはずです。畳の張替えを検討されているお部屋の畳数に、単価をかけていただくことで総額の目安が分かりますが、以下に4.5畳・6畳・8畳で考えた場合の費用目安をまとめました。

4.5畳の費用6畳の費用8畳の費用
裏返し18,000~27,000円程度24,000~36,000円程度32,000~48,000円程度
4.5畳の費用6畳の費用8畳の費用
表替え・天然い草(普及品)31,500~36,000円程度42,000~48,000円程度56,000~64,000円程度
表替え・天然い草(中級・国産)40,500~45,000円程度54,000~60,000円程度72,000~80,000円程度
表替え・天然い草(上級・国産)49,500~67,500円程度66,000~90,000円程度88,000~120,000円程度
表替え・天然い草(最上級・国産)90,000円~120,000円~160,000円~
表替え・和紙45,000~67,500円程度60,000~90,000円程度80,000~120,000円程度
表替え・樹脂45,000~67,500円程度60,000~90,000円程度80,000~120,000円程度
4.5畳の費用6畳の費用8畳の費用
新調・ワラ床表替え費用+40,500~49,500円程度表替え費用+54,000~66,000円程度表替え費用+72,000~88,000円程度
新調・ワラサンド床表替え費用+31,500~40,500円程度表替え費用+42,000~54,000円程度表替え費用+56,000~72,000円程度
新調・建材ボード床表替え費用+27,000~36,000円程度表替え費用+36,000~48,000円程度表替え費用+48,000~64,000円程度

実際に当店にお客様からいただく料金のご相談として、たとえば次のような感じが多いです。

畳の張替え方法を選ぶときの判断基準

畳の張替えでは、費用の安さだけで方法を選ばないことが大切です。

裏返しは費用を抑えやすい方法ですが、畳表の裏面が使える状態でなければ対応できません。表替えは、畳表と畳縁を新しくできる方法ですが、畳床に沈み込みや変形がある場合は根本的な改善にならないことがあります。逆に、畳床がしっかりしている状態であれば、新調が必要とは限りません。

つまり、畳の張替えでは「どの方法が安いか」ではなく、「今の畳の状態にどの方法が合っているか」を確認することが重要です。

ここでは、裏返し・表替え・新調のどれを選ぶべきか、畳の状態ごとに整理します。

費用だけでなく畳の状態で選ぶ理由

畳の張替えは、表面だけを見て判断しにくいことがあります

畳表の色あせやささくれであれば、表替えで対応できる場合があります。一方で、畳床に傷みがある場合は、表面を新しくしても沈み込みやフワフワ感は改善されません。

また、費用を抑えたいからといって裏返しを希望しても、畳表そのものが傷んでいる場合は、裏返しではきれいに仕上がらないことがあります。

畳屋さんに相談すれば、張替えの方法や畳の状態にあわせた提案をしてもらえますが、畳を張り替える目的や現在の畳の状態に合った方法を選ぶことが大切だと知っておくと良いです。

裏返しで対応しやすい状態

裏返しは、畳表の裏面がまだ使える状態であることが前提になります。表面の日焼けや軽い擦れが気になる程度で、畳表の傷みが強くない場合は、裏返しを検討できます。

ただし、使用年数が長い場合や、畳表のささくれ、シミ、破れが目立つ場合は、裏返しでは対応できないことがあります。

表替えで対応しやすい状態

表替えは、畳表の色あせ、ささくれ、表面の擦れ、汚れなどが気になる場合でも、畳床がしっかりしていれば表替えで対応できます。

費用と仕上がりのバランスが取りやすい方法とも言えますが、畳床に沈み込みや変形がある場合は、表替えだけでは根本的な改善はできず、あくまで表面的な改善となります。

表替えを検討した方がよい劣化サインについては、別記事「畳の表替えは何年が目安?表替えで済む劣化サインをチェック」で詳しく解説しています。

新調を検討した方がよい状態

新調は、畳を踏んだときに沈み込む、フワフワする、畳と畳の間に大きな隙間がある、湿気やにおいが畳床まで染み込んでいるといった場合は検討した方がよいです。

畳床が傷んでいる場合、表替えで表面だけをきれいにしても、土台の傷みは改善されません。

新調を検討した方がよいサインについては、別記事「畳の新調は何年が目安?沈み込み・フワフワする劣化サインをチェック」で詳しく解説しています。

判断に迷う場合の確認ポイント

裏返し・表替え・新調のどれがよいか迷う場合は、次の点を確認してみてください。

・畳表の裏面がまだ使える状態か
・畳表のささくれや破れが強くないか
・踏んだときに沈み込みがないか
・畳がフワフワしていないか
・畳と畳の間に大きな隙間がないか
・湿気やにおいが畳床まで及んでいないか

ただし、畳床の状態は、見た目だけでは判断しにくい場合があります。迷う場合は、実際に畳を畳屋さんに確認してもらったうえで、どの方法が合うかを判断すると安心です。

実際に当店であった、「お客様は表替えを希望されていたが、畳を確認したら畳床が傷んでいて新調することになった事例」、逆に、「お客様は新調を希望されていたが、畳床がしっかりしていて表替えをすることになった事例」として、次のようなものがあります。

・30年ほど畳を使用しているが、年数的に新調しなくてはいけないかというご相談があり、お伺いして確認しました。確認してみると、使用年数ほど劣化は進んでおらず、お話を聞いたところ寝室で使用しているため使用頻度は高くないとのことでしたので、表替えで対応しました。

・15年ほど畳を使用しているが、年数的に表替えで大丈夫かと相談がありました。お伺いして確認すると、建物の仕様として薄い畳が使用されていました。また、想定よりも劣化が進んでいて芯材の耐久度が落ち、表替えをした場合に芯材が耐えれるかわからない状態であったため、そのことをご説明して新調で対応しました。

表替え料金に差が出る理由

表替えの料金は、先述のとおり使用する畳表によって変わります。

特に天然い草は、見た目だけでは価格差が分かりにくいことがあります。産地やランク、織り込みの密度などによって、仕上がりや使い続けた後の状態に違いが出ます。

天然い草のランク

天然い草の畳表は、産地や品質によって価格が変わります。

に選ばれることが多いです。

天然い草の品質には、い草の長さや織り込み密度、経糸の種類などが関係します。長いい草を使った畳表は、色や太さがそろいやすく、見た目がきれいになりやすい傾向があります。また、織り込み密度が高い畳表は、目が詰まり、摩耗に強くなりやすいとされています。

新品のときは違いが分かりにくい場合もありますが、数年使った後の色の変わり方、表面の擦れ方、ささくれの出方に差が出ることがあります。

和紙表・樹脂表の特徴

和紙表と樹脂表は、色と織り方によって値段が変わります。

和紙表ですと銀白100Aといわれる商品、樹脂表だと引目のグリーンが最安価な商品となっており、ベーシックな物が生産量の兼ね合いによりそのような値段になっていると思われます。

また、目積織りになっている商品が通常の引目織りより値段が高い傾向にあり、色の種類によっては後述する京間サイズより大きいサイズのみの生産となっているので、平均より値段が高くなっています。

※目積織りとは一般的に使用されている畳よりも山谷が細かく織られている商品の畳表を指します。

畳のサイズ・厚さ・仕様

畳の料金は、畳表の種類だけでなく、畳のサイズや厚さ、仕様によっても変わることがあります。

畳には、江戸間・京間・団地間などのサイズの違いがあります。同じ畳でも、一畳の大きさが変わりますので、価格が異なります。

畳の規格サイズ(cm)
江戸間176×88
京間191×95.5
団地間170×85

また、一般的に使用されている畳の厚さは約45mm~60mm程度ですが、お部屋の仕様によっては15mmまで薄い場合があります。薄い畳の場合は芯材の材料の種類が変わったり、加工方法が変わる場合があるため、価格が異なる可能性があります

さらに、縁あり畳と縁なし畳でも料金は変わります。縁なし畳はすっきりとした見た目で人気がありますが、加工に手間がかかるため、一般的な縁あり畳より費用が高くなることがあります。

見積もりで確認したい追加費用

畳の張替え費用を確認するときは、1畳あたりの料金だけで判断しないことが大切です。

畳店によって、料金に含まれる内容や別途費用がかかる内容が異なる場合があります。見積もり時には、以下の点を確認しておくと安心です。

畳縁

表替えや新調では、畳縁も新しくするのが一般的です。

ただし、選ぶ畳縁によって追加費用がかかる場合もあります。標準の畳縁が料金に含まれているのか、柄や種類によって価格が変わるのかを確認しておきましょう。

家具移動

和室にタンスや机などの家具がある場合、家具移動の対応も確認しておきたいポイントです。

通常の家具移動は対応してもらえる場合もありますが、大型家具や重量物は別途相談になることがあります。見積もりの段階で、部屋にある家具の種類や量を伝えておくとスムーズです。

古畳処分費

裏返しや表替えでは、基本的に畳床をそのまま使うため、古畳の処分は発生しません。

一方、新調の場合は古い畳を処分する必要があります。そのため、古畳処分費が料金に含まれているのか、別途かかるのかを確認しておきましょう。

出張費

畳店によっては、対応エリア内であれば出張費は料金に含まれることがほとんどです。

ただし、対応エリア外の場合や距離が遠い場合は、別途費用がかかることもあります。依頼前に対応エリアと出張費の有無を確認しておくと安心です。

特殊サイズ・薄畳

通常サイズではない畳や厚みの薄い畳の場合、通常料金とは異なる場合があります。

特にマンションやリフォーム済みの住宅では、特殊な畳が使われていることもあります。自宅の畳が一般的な仕様かどうか分からない場合は、見積もり時に確認してもらいましょう。

税込・税抜表記

料金を比較するときは、税込価格か税抜価格かも確認しておきましょう。1畳あたりの単価だけを見ると安く見えても、税別表示の場合は、最終的な支払い額が変わります。

複数の畳店の料金を比較する場合は、税込か税抜か、追加費用が含まれているかをそろえて確認することが大切です。

畳の張替えで後悔しない考え方

畳の張替えでは、できるだけ費用を抑えたいと考える方も多いと思います。

もちろん、予算に合った方法を選ぶことは大切です。しかし、畳は一度替えると、数年~10年以上使うものです。費用を抑えることも大切ですが、使う部屋や畳の状態に合った方法を選ぶことが、結果的に満足につながります。

1畳単価ではなく総額で確認

料金を見るときは、1畳あたりの単価だけでなく、部屋全体の総額で確認しましょう。たとえば、1畳あたりの差が数千円でも、6畳・8畳になると総額の差は大きくなります。

また、料金に畳縁、家具移動、出張費、古畳処分費などが含まれているかどうかによっても、最終的な金額は変わります。

見積もりを確認するときは、「1畳いくらか」だけでなく、「最終的に総額でいくらか」を確認することが大切です。

部屋の使い方に合わせた選び方

畳の張替え方法や畳表のランクは、部屋の使い方によっても変わります。

使用頻度の少ない和室や費用を抑えたい部屋では、価格を抑えた畳表が合う場合があります。一方で、家族が毎日使う和室、リビング横の畳スペース、客間や仏間などは、見た目や耐久性も考えて選んだ方がよい場合があります。

また、小さなお子様やペットがいるご家庭では、お手入れのしやすさや耐久性を重視して、和紙表や樹脂表を検討することもあります。

まとめ

畳の張替え費用は、裏返し・表替え・新調のどれを選ぶかによって変わります。また、表替えや新調の場合は、使用する畳表や畳床の種類によっても料金が変わります。

そのため、正確な費用を知るには、一般的な相場だけでなく、実際の畳の状態やお部屋の使い方に合わせて確認することが大切です。

田邉畳店では、天然い草・和紙表・樹脂表など、複数の畳表をご用意しています。

川崎市中原区周辺で
・畳の表替え・新調をご検討中の方は、詳しい料金ページをご確認ください
・畳替えの流れを知りたい方は、納品までの流れもあわせてご覧ください
・実際の施工内容を確認したい方は、施工事例も参考にしてください

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